出産後、育児に追われる中で「夫と離婚したい」と本気で考えたことってありませんか?
私は、何度も何度もありました。
産後2週間くらいからどんどん高まり、子供が4か月になる頃までが最もひどかったような気がします。
まぁ、子供が10か月になった今でもしばしば夫にイラっとして「離婚してやる!」なんて思っていますが…^^;
産後に不仲になったり、離婚する夫婦は多く、「産後クライシス」と言われているらしいですね。
今まさに、産後で離婚を考えている方、これから出産を迎える方は、産後に訪れる自分の変化について、まず知っておいてほしいと思います。
産後クライシスとは

出産前までは仲が良かったのに、出産後急激に夫婦の愛情が冷めてしまい、夫婦喧嘩が増えたり、離婚に至ってしまう「出産後に起こる夫婦の危機」のことを言います。
NHKのテレビ番組で「産後クライシス」という言葉が使われたことがきっかけで、認知度が高まりました。
なお、厚生労働省が平成23年度に母子家庭を対象に行った調査では、子供が0~2歳のときに母子家庭になった家庭が最も多く、3割を超える結果でした。
待ちに待った赤ちゃんが産まれて、幸せの絶頂とも言える時期に…ショックですよね。
「子はかすがい」という言葉もあるのに、なぜ出産後に離婚率が高まってしまうのでしょうか?
産後クライシスが起こる原因は?
1.ホルモンバランスの変化
妊娠中に大量に分泌されていたプロゲステロンとエストロゲンという2つのホルモンが、出産後、元に戻ろうと一気に減少することで、ホルモンバランスが大きく変動します。
エストロゲンの分泌が減ると、セロトニンという精神を安定させる作用のある脳内神経物質の活性が低下し、イライラしやすくなったり、涙もろくなってしまったり、落ち込みやすくなってしまったりと、様々な症状が現れてきます。
ホルモンバランスが乱れると、自律神経のバランスも乱されてしまい、さらに自分自身をコントロール出来なくなることもあります。
理性でコントロールできる問題ではないため、夫が家事や育児に協力的であったとしても、産後クライシスになることがあるようです。
2.ライフスタイルの変化
産後は赤ちゃん中心の生活に変わります。
赤ちゃんが産まれる前までは、友達と会ったり、仕事したり、趣味に没頭したり、自分の好きなことができていたのに、産後は全くと言っていいほど自分のための時間がとれなくなります。
第一子であればなおさら、初めてのことばかりで気が休まる暇がありません。
赤ちゃんのお世話をするのは楽しいし幸せなのですが、忙しくしている中で、パパがリビングでのんびりテレビを見ていたり、フラッと遊びに行ってしまったりすると、ホルモンバランスの影響も加勢しているのか、とてつもなくイライラしてしまいます。
3.夫に親になった自覚がない
妻のライフスタイルは大きく変化したのに対して、夫は「友達と遅くまで飲み会」「週末は自分の時間」「脱いだら脱ぎっぱなし」「お茶~、飯~、風呂~」と、今までと何ら変わらず。
赤ちゃんが泣けば「泣いてるよ~」と言うだけ、夜泣きには全く気づきもしない、おむつを1回替えたらイクメン気取り…など、親としての自覚が全くないし、妻への配慮もない。
そんな夫の様子を見て、夫への信頼と愛情はガタ落ちです。
4.育児疲れ
産院から退院すると、育児は24時間体制で昼夜関係なく始まります。
抱っこ、授乳、おむつ替え、寝かしつけをひたすら繰り返し、それだけで1日24時間があっという間に終わってしまいます。
生活リズムなんて無いに等しく、慢性的な睡眠不足が続くし、出産の疲れや体の痛みも残っている。
さらには、赤ちゃんの命を一身に背負っている責任もあり、ちょっとした変化でも不安を感じてしまうため、心身共に大きな負担となります。
5.夫婦生活の減少
パパにはホルモンバランスの変化などないし、ライフスタイルもほとんど変わらないため、以前と同じように求めてきます。
しかし、ママはホルモンバランスの変化があり、ライフスタイルも変化し、育児疲れもある。そんな中では、「それどころじゃない」「そんな気分になれない」と感じてしまう人が多いです
こうしたスキンシップの減少が、さらに溝を大きくしていきます。
6.産後うつ
どうしようもなくイライラしたり、気分が落ち込む場合は、「産後うつ」かもしれません。
産後クライシスが「夫婦関係が危機に陥ることを」指すのに対し、産後うつは「母親自身の精神的な不調」です。
出産後3か月以内に発症し、1〜2年ほど続くと言われており、1人で育児のすべてを抱え込んでしまっていたり、家事も育児も完璧にこなしたいという人や責任感が強い人がなりやすいそうです。
★産後うつチェック★
該当数が多く、かつその状態が長く続いているようなら心療内科や精神科を受診しましょう。長期化、重症化するとうつ病に移行することもあるので注意が必要です。
□気分がひどく落ち込む
□いつも疲れている気がする
□うまく眠れない(寝つきが悪い、早朝に目覚める、眠りが浅い)
□将来のことを考えて不安になる
□イライラや焦りを感じる
□倦怠感がある
□食欲がない
□よく泣いてしまう
□好きなことにも興味が持てない
□物事に集中できない・考えがまとまらない
□自分を責めてしまう
□死にたいと思うことがある
□身なりに気を使わなくなった
□子供を産まなければよかったと思う
□子供や夫への愛情を感じられない
★予防方法★
・完璧を求めない
家事や仕事は完璧にできても、子育てはそううまくはいかないものです。
突然泣き出しては、お腹空いたのか?おしっこしたのか?、寝たと思って寝かせたら起きて、また泣く。スケジュールなんて組めません。
家事は後回しになってしまうのも仕方のないことです。
完璧にしなければ…と思うと、どんどん追い込まれてしまうため、「完璧にやらなくてもいいんだ」と気軽に考えるようにしましょう。
・ 睡眠をとる
睡眠不足になると精神的に不安定になってしまいます。
「赤ちゃんが寝ている間に家事をしよう」など思わず、赤ちゃんが寝たらできるだけ自分も一緒に寝るようにしましょう。
パパの協力を得て、週末だけでも少しまとまった時間寝させてもらえると体がグッと楽になりますよ。
・育児本や周囲の子と比べない
第一子の場合は特に、赤ちゃんの発育具合が気になって、育児本を読んだり、ネットで情報を仕入れたり、友達や近所の子供と比べたくなるものです。
そして、少しでも違いがあれば不安になり、またネットで情報検索…。
子育てはマニュアル通りにはいかないものなので、不安があれば、出産した病院の先生や看護師さん、地域の保健師さんに相談するようにしましょう。
専門家に聞いてもらえると安心できます。
まとめ

離婚か別居かを決断する考え方や基準は?注意点と準備すべき事は?
家庭内別居の生活費やルールは?子供への影響は他の家の方法は?
1.産後クライシスとは、出産前までは仲が良かった夫婦が、出産後急激に夫婦の愛情が冷めてしまい、夫婦喧嘩が増えたり、離婚に至ってしまうこと。
厚労省の調べで、子供が0~2歳の時に離婚している夫婦が多いことが分かっている。
2.産後クライシスの原因は、出産による「ホルモンバランスの変化」と「ライフスタイルの変化」「育児疲れ」が主。そこに「夫の非協力」が入り、不満爆発することになる。
3.イライラや気分の落ち込みがひどい場合は、「産後うつ」になっている可能性もある。真面目で頑張り屋な人ほどなりやすいとされているため、予防方法は真面目すぎず頑張りすぎないことがポイントとなる。
なぜ、近年「産後クライシス」という現象が出てきて離婚が増えたのかというと…
産後にホルモンの影響があったりするのは今も昔も変わらないことだけれども、昔は「離婚なんてありえない」「辛いことがあっても耐え忍ぶべきだ」という考え方が多かったため、「離婚できなかった」ということのようです…。
ちなみに私は、子供が生後5か月~10か月までの間、旦那に対して我慢の限界がきて別居していました。
出産後、睡眠不足でフラフラだし筋肉や骨のあちこちが痛い中、旦那は自分のことばかり…。
おむつを1回替えたら「俺はイクメン」、子供をちょっと抱っこしただけで「腕が疲れた。腰が痛い。抱きすぎた」、「俺は仕事で疲れてる」「週末くらい自分のことさせて」などなど、名言の数々でした。
「子供を産まなきゃよかった」なんてことは一度も思ったことがありませんが、「旦那なんかいらない」というのは何度考えたことか分かりません。
今は別居解消して3人で暮らしており、旦那もすこーしは発言や態度に気をつけてくれるようになった気がしますが、やはり産後数か月はホルモンの影響を大いに受けていた気がします。
これからどうなることやら…
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