家庭内別居の生活費やルールは?子供への影響は他の家の方法は?

以前、NHK「あさイチ!」の家庭内別居特集で、「夫を家族だと思わない」と答えた妻の割合が12.4%でした。

3組に1組の夫婦が離婚している現在、100組の夫婦で考えると…

100組のうち33組が離婚して、離婚しなかった67組の内6組は夫婦不仲…ということ⁉

そんな意外と多いかもしれない「家庭内別居」のルールや生活費、子供への影響を紹介します。

家庭内別居とは?

夫婦として破たんしているものの、離婚や別居をせずに、ただの同居人として一緒に暮らしている状態のこと。

結婚生活の中で積もり積もった不満が爆発して

「もう口ききたくないし、顔も見たくない!」となったのを機に始まるケースが多い。

 

家庭内別居を選択する理由は?

1.世間体が気になるため

職場、子供の学校、親戚、ママ友、近所の目が気になるため、表向きは普通の家族を演じている。

2.離婚するのが面倒だから、相手が離婚に応じてくれないから

離婚するとなると様々な話し合いや手続きが必要になり、そこまでする気力はないため。

離婚しようとしたが、相手が応じてくれなかったため仕方なく。

3.経済的な理由

長年、専業主婦またはパートをしており自分に稼ぎがない。実家にも頼ることができず、離婚するとその後の生活が困難になるため。

4.子供のため

子供の生活費、学費を確保するため。ひとり親になると子供へ影響が気になる、子供には両親そろっていた方がいいと思うため、など。

家庭内別居の方法やルールは?

1.夫婦で話し合ってルールを決める

いざ始めてみると、結構迷うことが出てくるもの。

例えば、「食事は相手の分も作るのか、作らないのか?」「洗濯物はどうするか?」など。

どうせ自分のを作るなら、旦那の分も作る?買い食いや外食されるとなるとお金がもったいないし…。

洗濯物は一緒にしたくないなぁ…なんて。

家庭内別居の理由や目的(冷却期間としてか離婚前提か、つまりは愛情の有無?)にもよるかもしれません。

夫婦で話し合ってルールを決め、お互い納得の上で始めるのが良いでしょう。

 

ただし、中には、家庭内別居の提案を聞いて、生活費をくれなくなったり、家を追い出されたり、嫌がらせをしてくることも考えられます。

そういった可能性が考えられる場合は、数か月分の生活費の用意や身辺整理をした上で話を持ちかけることをお勧めします。

 

一方的に家を出るのは危険!

⇒ 別居する際の注意点!準備不足は損します!!

 

2.夫婦不仲レベル別 ルール例

●初級編●

・お互いの行動を干渉しない

 

●中級編●

・食事の時間をずらす

・風呂の時間をずらす

・寝室を別にする

・洗濯物を別にする

・なるべく顔を合わさないようにする

 

●上級編●

・食事、食材は各自用意する

・冷蔵庫内を区分けする

・顔を合わさないように時間をずらし、居住空間もわける

家庭内別居の場合の生活費や子供への影響は?

1.家庭内別居の生活費は自腹?もらえる?

答え:もらえます

別居生活をしている場合、「婚姻費用」として生活費を相手に請求できるのは以前お伝えしたとおり。

家庭内別居でも、同じく「婚姻費用」として請求することができます。

※ちなみに、別居や家庭内別居で婚姻関係が続いている限りは「子供+自分の生活費」がもらえるが、離婚すると「子供の養育費」しかもらえなくなる。

これは、離婚できない、離婚はしたくない、という大きなポイントになりますね。

 

別居後の生活費「婚姻費用」についてはこちら

⇒ 別居開始後に生活費をもらうための手続きは?

2.家庭内別居が与える子供への影響は?

答え:年齢を問わず、大なり小なりあります

「子供のために別居も離婚もしない。けどそれが本当に子供のためになるのか?」

そう不安に感じている方は多いと思います。

子供のことを考えれば、両親がそろった家庭の方が良いのは間違いない。

でも、それは親同士の仲が良い場合。

親同士が口を利かない、顔も合わせない…といった不仲な状態であれば、子供はまだ小さくてもその空気を敏感に察します。

親の顔色をうかがい、話しかけることもできず、人知れずストレスを抱え込んでしまう。中には、喧嘩の原因は自分ではないか?と考えてしまう子もいるようです。

 

ある程度成長していれば、大人の事情たるものも理解することができるかもしれませんが、両親に甘えたい、頼りたい盛りの時期にこうした環境にあればどうでしょうか。

自分の気持ちを押さえつけてしまい、「人との会話がうまくできない」「人の顔色ばかりうかがってしまう」「感情の出し方が分からない」…など人格形成に影響が及んでしまうことでしょう。

 

≪ 私の場合 ≫

別居する前、子供が5か月のころに旦那とよく喧嘩をしていたのですが、それまで散々泣いて泣き止まなかった子供が、喧嘩で声を荒げた瞬間ピタッと泣き止んだことがありました。

そして涙を流す私の顔をじーっと見つめてきました。赤ちゃんながらに、空気を察したのです。

それがあって、本当に悲しくて悲しくて申し訳なくなって、別居を決めました。

 

子供は小さくても人の心を、空気を読みます。

そうはいっても、演技でも相手と仲良くするのは難しい。

だからこそ、今、別居や家庭内別居を考えられているのだと思います。

別居にしろ、家庭内別居にしろ、離婚にしろ、子供の様子をしっかり見てあげてください。

何かに悩んでいたり、我慢していたり、逆に荒れていたり、これまでと変わった様子があれば、話を聞いてあげたりして、子供の気持ちを引き出し、受け止めてあげることが大切なのだと思います。

子供への影響や子供自身の気持ちについて詳しくはこちら

⇒ 家庭内別居が与える子供への影響は?子供の気持ちは?

さいごに

夫婦喧嘩の原因は、お互いに対する「過度の期待」が根本にあるんだと思います。

例えば、妻なんだから料理くらい作るのが当たり前、夫なんだから仕事して稼いでくるのは当たり前…など。

家庭内別居を始めると、そういったお互いに対する期待がなくなるため、イライラが減りストレスが軽減されることがあるでしょう。そして、相手のありがたさに気づかされることも。

例えば…

妻は、家庭内別居後も生活費をもらう中で、「夫が家族のために仕事をして生活費を稼いできてくれるからこそ、生活ができているのだ」と改めて気づかされたり。

夫は、家庭内別居後に食事は自分で用意することになったことで、「妻は毎日美味しい料理を作って待ってくれていた」としみじみ感じさせられたり。

そうしたことから、家庭内別居後に夫婦仲が修復するケースもあるようです。

今回の選択が、自分が希望する方向に進むといいですね。

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