夫とコミュニケーションがとれない、いつも同じことで喧嘩になる…
そう悩んでいるのであれば、一度「発達障害」を疑ってみませんか?
発達障害とは、行動やコミュニケーション、社会適応に問題を抱えることがある、先天的な脳機能障害です。
子供の発達障害は知られるようになってきましたが、実は、大人にも発達障害を抱えている人が多いのです。
自分の夫がそうとも知らずに結婚して、どうやっても結婚生活がうまくいかない。
夫に対する不信感が強まる一方で、ストレスがたまり、結局夫が発達障害であったことを知らないままに離婚に至ってしまうケースも多くあります。
頑張っても頑張っても報われないと、自分を責めてしまうもの。
たとえ離婚することになったとしても、うまくいかない理由が分かれば、救われる部分もあります。
一つの可能性として、頭に入れてもらえればと思います。
この記事の目次
夫にこんな行動がみられませんか?

・ささいなことでキレる
・場の空気が読めない
・感情の波が激しい
・落ち着きがなくそわそわしている
・気分次第で部屋に閉じこもり家族とコミュニケーションを取らない
・妻や子供の体調が悪くても知らんぷり
・何度話し合ってやり直してもまた同じようなことをやる
・衝動的に行動してしまう
・持続力がない
・時間や約束ごとを守れない
・借金を繰り返す
・お金や食べ物などに異常に執着する
・忘れ物やミスが多い
・仕事や家事の段取りが悪い
・職場でのコミュニケーションがうまくいかない
・書類や机の整理ができない
など。
交際中は「素直で正直な人」と思っていたけれど、結婚してみると「空気が読めない、人の気持ちがわからない人」に思えてきた。
「集中力があって、情熱的な人」と思っていたら、「一つのことしかできなくて、周りが見えなくなるだけ」だった…など。
デート中の短い時間は長所に思えていたところが、結婚して一緒にいる時間が長くなると「あれ?」って思うところが見えてきます。
もちろん、それは誰でもあることです。
しかし、あまりにも該当数が多く、極端だったり、何度注意しても改善されない、というか理解すらされていないようなことがあれば、もしかすると発達障害を抱えているのかもしれません。
言葉の暴力、精神的に追い詰められるのはモラハラかも
発達障害とは
発達障害とは、生まれ持って脳の一部に障害を持ち、行動に偏りがあったり苦手なことがあったりするものです。
赤ちゃんの頃は分かりにくいのですが、成長とともに、周りの子供と比べて発達の違いが出てきたり、落ち着きがない、強いこだわりがあるなどの性質が見えるようになってきます。
なお、発達障害は大きく3つのタイプに分けられます。
1.自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群(ASD)
アスペルガーという言葉は、聞いたことがある人もいるかもしれません。
特徴は、「空気や相手の気持ちを読むことが苦手」「相手の発言の真意を理解したり自分の思いを伝えることが苦手」「先々を想像することが苦手」「自分のルールや環境に固執する」などです。
他人とうまく関われないため、自分のペースを他人に押し付けたり、自分を隠したり、そもそもそれを何とも感じなかったりするタイプの人がいます。
知的には通常である人が多く、逆にIQが高い人もいます。
勉強ができないわけではないため、学生時代は誰にも気づかれることなく過ごし、就職して複雑なコミュニケーションが求められる社会の場に出て、生き苦しさから初めて気がつくケースが多くあります。
なお、男性の割合が高く、全体の約4分の3ほどといわれています。
親のしつけや愛情不足などが原因ではないかと責められたこともありましたが、先天的な障害であり、脳機能の障害と考えられています。
2.注意欠如多動性障害(ADHD)
特徴は、「集中できない(不注意)」「じっとしていられない(多動・多弁)」「考えるよりも先に動く(衝動性)」などです。
症状は、全て現れるわけではなく、組み合わさって色々なパターンで現れます。
不注意の傾向が強い人は、忘れ物や落とし物をしやすかったり、片付けが苦手、段取りが悪く時間通りに進められない、遅刻が多いなど、仕事をする上で特に問題となりやすくなります。
多動や衝動性の傾向が強い人は、順番を待てない、人の話が聞けない、一方的に喋る、深く考えずとっさに行動しすぎるなど、他人と関わる上でのルールや距離感を保つことが難しいことがあります。
症状はたいてい7歳以前に現われ、小中学生の頃に症状が目立ちますが、思春期以降は目立たなくなる場合もあります。
3.学習障害(LD)
子供の頃は、文字を書いたり読んだりすることが難しかったり、時計が読めない、単純な計算問題ができないなどで、判明することが多いです。
ただ、知的発達に遅れはなく、特定のものについての習得に困るものです。
大人になると、パソコンやスマホ、電卓などを使うようになるため、子供の時にみられた症状は目立ちにくくなり、仕事場でも大きな不便はありません。
ただ、指示された内容を理解するのに時間がかかったり、特定の作業について何度やっても上達しなかったり、仕事の覚えが悪いなど、業務の端々で苦手な箇所が出てきてしまうことがあります。
その結果、仕事ができないというレッテルを貼られてしまう人も多くいます。
大人の発達障害の診断方法は?
1.まずは自己診断がおすすめ
もしかすると…と思った場合は、病院での診断を受けさせたいところですが、発達障害の専門医がいる病院はまだまだ少ない状況です。
運よく近所に病院を見つけたとしても、予約が数か月先しかとれなかったりもします。
また、自覚がない夫に対していきなり話を持ち掛けるのは、ショックを与えてしまったり、怒らせてしまったり、拒絶されたり、素直に病院に行ってもらうのは難しいと思います。
そこで、まずおすすめは、自己診断チェックリストをしてみることです。
インターネット上にたくさん無料で公開されていますので、自宅で気軽に試してみることができます。
とはいえ、診断チェックをしてもらうのも夫には言いにくいものです。
まずは、代理でわかる範囲でチェックをしてみて、その結果をもって夫にどう伝えるか、よく検討されてみてはいかがでしょうか。
2.無料の自己診断チェックリスト
@メンタルヘルスより
大人のためのADHD.co.jpより
さいごに
夫とコミュニケーションがとれないと嘆く妻は多いものです。
ただ、何度話し合っても同じことを繰り返す、場の空気が読めない…ということでしたら、「発達障害」の可能性もあるのかもしれませんね。
発達障害は、大人になって仕事を始めてから、コミュニケーションがとれなかったり、仕事でうまくできないことが出てくることで、自分自身で気づくケースが最近増えているそうです。
気になるようでしたら専門医の診断を受けるのが確実ですが、まずはインターネット上に無料公開されている、自己診断チェックリストでチェックをしてみるのもおすすめですよ。
とはいえ、夫自身に自覚がない場合、夫への話の切り出し方は慎重に行う必要があるため、十分に検討してから進めるようにしましょう。
夫が原因で妻が病気になることも…
コメントを残す