離婚後に元旦那に養育費を請求するデメリットとメリットは?

「養育費の取り決めは離婚前にした方がいい」

とはよく聞きますが、実際は、取り決めができないままに離婚に至った人の方が多いかもしれませんね。

ここを見ている方の中には、今まさに、とりあえず離婚を先にするか、養育費が決まるまで待つべきか悩んでいる人もいるかもしれません。

確かに、離婚後に養育費を決めることにはデメリットが多いです。

けど、場合によってはメリットの方が大きく感じるかもしれません…(´艸`*)

離婚後に元旦那に養育費を請求するデメリットは?

精神的な負担

●元旦那に連絡をしなければいけないという負担

せっかく離婚して清々したところなのに、連絡をとらなければいけないという精神的負担が発生します。

DVやモラハラをするような旦那だった場合、ただでさえ怖いのに、お金の話をするとなると身の危険を感じる人もいるかもしれません。

 

●養育費を払う代わりに面会を要求されそう

離婚する際、面会交流をさせたくないから養育費を請求しなかったという方もいると思います。

せっかく会わせないで済んでいるのに、養育費を請求すると相手から面会交流を求められてしまいそうでイヤですよね…。

元旦那の中には、嫌がられることを分かっていて、養育費と引き換えに面会交流を条件に出してくる人もいるそうです(-_-;)

 

養育費の相場はいくらくらい?

⇒ 養育費は離婚後に請求できる?相場や調停の方法は?

⇒ 新算定表で養育費の相場が1.5倍に?

物理的な問題

●元旦那の連絡先や住所が分からない

離婚後、元旦那の連絡先や住所が分からなくなってしまうケースもあります。

調停をしたり、弁護士に依頼するにも相手の連絡先や住所が必要なのに、八方ふさがりになってしまうことがあります。

 

●遠くに引越したため話し合いがままならない

離婚後、引越しをして距離ができたため話し合いの場を持つことが難しいということも。

調停をする場合は、原則、相手方の管轄の裁判所ですることになるため、遠方から出向く必要があります。

仕事をしていたり、幼い子供がいるととても大変です…。

 

●経済状況が分からない

仕事を続けているのか、所有していた財産はどうなったのか…など、離婚後に元旦那の経済状況をつかむのは難しいものです。

養育費の請求をしても、元旦那に収入や財産がない状態では、嫌な思いをして連絡をしたにも関わらず、思うような結果が得られないことも…。

 

●仕事をしていて平日時間がとれない

母子家庭で稼ぎが必要な中、仕事を休むことはなかなか難しいものです。

特に、調停の場合は平日の日中に行われるため、仕事を休まなければならないことが多く、経済状況にも影響が出てしまいます。

 

離婚後の未払い養育費請求はここ

⇒ 未払い養育費を元夫に会わずに住所不定でも請求OK!

金銭的な問題

●調停費用がかかる

調停をする場合は、調停の申立て費用がかかります。

数千円程度の費用ではありますが、母子家庭にとって臨時費用は痛いものです。

 

●弁護士費用をかけるほどの余裕がない

弁護士に依頼するとなると、着手金や報酬金など多額のお金がかかります。

「元旦那と直接やり取りしたくない」

「養育費の支払いに了承してもらいたい」

という気持ちから依頼したいのは山々ですが、金銭的な問題から諦めて自力で対応する人も多いものです。

 

●強気な交渉がしにくく、相場が下がる可能性も

離婚前であれば、「養育費〇万円払ってくれるなら離婚してあげる」と、離婚を盾に強気な交渉ができたかもしれません。

ですが、離婚後の場合、あまり強気に出ると、消息を絶たれてしまったり、いつまでものらりくらりと話を引き延ばされてしまう可能性が高くなります。

結局、相場よりも低い金額で折り合いをつけることになることも…。

 

●空白の期間ができる分、もらえる養育費額が減る

養育費は原則、遡って請求することをしません。

そのため、離婚時に取り決めをしていたのに比べると、もらえる養育費が減ってしまいます。

 

離婚後に養育費を請求するメリットは?

冷静な判断ができる

●離婚後、期間を置くことで冷静に考えられるようになる

離婚前は、とりあえず離婚することで頭がいっぱいだったかもしれませんが、離婚後は冷静さを取り戻すことができます。

実際に離婚して生活してみることで、物事を現実的に考えられるようにもなります。

冷静になった頭で、子供にかかる費用を具体的に説明しながら交渉すれば、話が通りやすいかもしれません。

 

収入が上がり養育費も上がる?

●昇進して給料が上がっている可能性がある

離婚後も同じ会社に勤めている場合、離婚時よりも給料が上がっている可能性が高いです。

そうなると、請求できる養育費金額もアップします。

 

●仕事に就いている可能性がある

無職で養育費の請求が難しかった元旦那も、離婚後には就職している可能性があります。

中には、養育費を支払いたくなくてわざと無職になるような人もいるようですが、さすがに離婚後しばらく経てば就職をしている可能性が高いでしょう。

 

面会交渉をしなくてよくなる?

●面会交流を求められない可能性がある

離婚後、子供に会っていなかったことで、子供に対する執着心が薄れたり、気後れして会うことを望まれない可能性が高くなります。

「面会させたくないから養育費の取り決めをしない」と思っていた方は、今が請求のチャンスかも…。

 

●面会交流を子供が断る可能性がある

養育費の請求を機に面会交流を求められたとしても、離婚後に期間が開いたことで、子供が父親に会いたがらなくなっている可能性があります。

習い事を始めてそちらの方が楽しくなったり、思春期や反抗期で会うことを拒否するようになることも考えられます。

子供に対して拒否するように教え込むことはできませんが、どうしても面会交流させたくない場合は、子供が思春期に入り、父親に会いたくないと言い出しそうな頃に養育費の請求をするのもありかもしれません…。

養育費は再婚するとどうなる?

⇒ 養育費は再婚したらもらえなくなる?それとも減額?

⇒ 元夫が再婚すると養育費は減額?勝手に減らされた時の対処は?

さいごに

離婚前に養育費の取り決めしなかった理由には、

・元旦那に経済力がなかったから

・面会させない代わりに養育費ももらわないことにしたから

・一刻も早く離婚したかったから

などが多いと思います。

とはいえ、これらの事由は離婚後になれば解決することもあり、この先ずっと諦める必要はありません。

解決したタイミングで請求すれば、離婚前に無理して決めるよりも良い結果を生み出すこともあります。

相手に合わせた策略を練りましょう(・´з`・)

 

※「養育費」に関する記事はこちらにまとめています。

⇒ 養育費についての記事一覧まとめ

 





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