「何が何でも離婚したい!」
そう思った時に、いったん落ち着いて考えて欲しいことがあります。
それは、「離婚後の生活」と「やり残し」について。
離婚したら、きっと、まずは心晴れ晴れ~清々すると思います。
悩みに悩んだ末に決めたことなので、「おめでとう」と声をかけてもらいたいくらいの気持ちかもしれません。
でも、その後はどうでしょう?
離婚からしばらく経って、気持ちが落ち着いて冷静になったときに、後悔することにならない?
そこをしっかり考えてから実行に移せば、「後悔しない離婚」をすることができるでしょう!!
離婚前に考えておくべきこと
1.子供のこと
子供がいる人にとっては、とても大きな問題になると思います。
親権はどちらが持つのか、養育費はどうするのかという大人の事情や、子供の気持ちはどうなのか、引越しして環境が変わったり学校が変わったり、片親になることで辛い思いをさせないかなどの子供の負担も考える必要があります。
年齢にもよりますが、子供はとても敏感です。
親の不仲や離婚を、親の様子や家庭内の空気から悟ります。
そして、それを自分が何とかしようと頑張ったり、自分がいい子になれば喧嘩が減るはずとわがままを言わなくなったり、人知れずストレスを抱えて体調を崩してしまったり…。
子供の心身の健全な成長を妨げてしまう恐れがあるのです。
DVや虐待などのように、どうしても離婚せざるを得ない場合もあるかと思いますが、子供に親の離婚のしわ寄せがいかないように、子供の様子をしっかり見てあげて欲しいと思います。
離婚した後、どんなに苦労しようと子供と一緒に笑って生活できるかを考えてみましょう。
2.夫がいるありがたみ
どんなに憎い相手でも、いてくれたことで助かっていたことがあるはずです。
たとえば、幼い子供がいる場合、「ちょっと子供を見といて~」なんてお願いすることがよくありませんか?
お風呂に入ったり、身支度をしたり、ゴミ出しをしたり、書類を書いたり…ちょっと時間が欲しい時ってあるんですよね。
でも、離婚したらこれができなくなります。
子供が病気した際の対処、保育園の送り迎え、行事への参加、お風呂、着替え、寝かしつけ、料理、洗濯、掃除、仕事…
などすべて一人で回さなければいけなくなります。
離婚して一人になって初めて、夫がいたありがたみに気づく人は多いようです。
でもそこで気がついても、時すでに遅しです。
ですから、離婚前に今一度、夫がいるありがたみを思い出して、それを踏まえて全部自分一人ですることになってまでも離婚したいかどうか考えてみてください。
3.周囲の目、世間体

「何で我慢できなかったの」
「子供がかわいそう」
「離婚する人は何か問題があるに違いない」
など、離婚をすれば、事情を何も知らないのに偏見の目で見られることがあります。
離婚理由などの事情を説明して同調を得たとしても、影では何と言われているか分かりません。
どうしても「離婚=何か問題がある人」というように見られてしまうものなのです。
いちいち気にすると精神的に参ってしまいそうなので、何を言われようが気にしないのが一番です。
そして、言葉でどう説明しても無駄なので、離婚後の生活をしっかり確立することで自分の人間性を知ってもらいましょう。
4.もっとできることはなかったか
離婚した後になって、「あの時こうしておけば良かった…」「何でもっと優しくしてあげれなかったのだろう…」と後悔して自己嫌悪に陥ることがあります。
離婚して離れ離れになると、なぜか嫌な記憶よりも、楽しかった時の記憶の方が思い出されるんですよね。
彼氏と別れた時もそうじゃなかったですか?
あれこれ考えて悩んで後悔しても、離婚してしまえば後の祭りです。
もしこれまでの生活を思い返してみて、もっとこうしていれば良かったのかも…と思えることがあったら、それをやり尽くしてから離婚を検討してみるようにしましょう。
5.離婚後の生活設計
共働きだった夫婦の場合は、離婚しても経済的な負担はそこまで変わらないかもしれませんが、専業主婦だった場合は、就職先を見つけなければ収入を得られず、すぐにお金に困ってしまうことになります。
養育費や慰謝料、財産分与をあてに考えることはやめておきましょう。
いつ払ってもらえなくなるか分かりません。
離婚を後悔する理由の中で「経済面」をあげる人は多いようです。
「旦那のことは嫌いだったけど、生活費は毎月ちゃんとくれてたな…」
「お金もらえるならもう少し我慢しておくべきだったかな…」
「仕事してお金を稼ぐってやっぱり大変だな…」なんて。
そういう後悔をしないためには、離婚後の生活設計をしっかり考えておくこと、離婚前に貯金をしておくこと、就職を決めておくことです。
「自分で稼ぐ」という気持ちがなければ、離婚して必ず行き詰ることになってしまいます。
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まとめ
私が産後に離婚を前提に夫と別居したことは、何度か少しお話したことがありますが、離婚を思いとどまって別居を解消した理由は、「やり残しがある」と思ったからです。
・夫がちょっと優しくしてくれた時に「ありがとう」が言えてなかったな。
・あんな夫でも、器用な女性ならうまく扱えるのかもしれない。自分の技術不足なのか?
・育児に完璧を求めすぎてたかな…。
・離婚する前にもう少し貯金しといた方がいいかも…。
・さしおり生活費はくれるしな…。
なんて。ちょっと歪んだ考えもありますが^^;
でも、こうした「やり残し」や「快と不快の差し引き」などを考えることが、後悔しない離婚をするためには必要なんだと思います。
そして、冷静に考えるのに「別居」期間がとても有効だったように思えます。
暴力や生活費をくれないなどがあれば悠長なことを言っていられませんが、そうでなければ、やはりじっくり考えてみることをおススメします。
2017年。離婚しましたが、今のところ一切の後悔なしです。
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