今回は「マザコン」について書きますが、私、ちょっと鼻息が荒くなってます。
マザコンについて書くことで、夫に少し復讐した気になれるかなと思いまして…^^;
「毎日お母さんと電話で話す」「2週間も会わないと、全然会ってないと言い出す」「事あるごとにお母さんの偉大さを聞かされる」「お母さんの言うことは絶対」
うちの旦那の代表的なマザコン行動例です。
旦那いわく、「男はみんなマザコン。お母さんに優しくすることの何が悪いんだ。そもそも俺はマザコンじゃない、親孝行なだけだ。親はあと何年生きられるか分からないんだ」とのこと。言ってることが矛盾してますけどね。
マザコンの境界線ってどこにあるんでしょうか?
マザコンが理由で離婚しても、男はみなマザコンだったら再婚の望みなしってことなんでしょうか?
マザコンとは

離婚できる理由は原因は?調停や裁判につながる民法770条とは?
離婚か別居かを決断する考え方や基準は?注意点と準備すべき事は?
母親に優しくしたり、母親思いであることを、マザコンだとは思いませんよね。
でも、「母親にしか優しくしない」のであれば、マザコンだと思ってしまいます。
だって、妻のことをないがしろにして、母親のことばかり大切にされたら、いい気持ちがしないし、母親だから優しくするっていうのであれば、マザコンと言われてもしょうがないと思うんです。
1.マザコンの定義
定義という定義は見つからなかったのですが、母親と息子の間に「依存関係があること」が一つのポイントのようです。
「依存」や「依存症」と言うと、「頼り合う関係」「なくては平常を保てない状態」を言います。
つまり、母親とマザコン息子の間には、互いに依存しあう関係が確立されてしまっていて、結婚してもなお依存関係が解かれず、自分の家庭を設けたという意識を持つことができないのです。
簡単に言うと、「自立ができていない」ということですね。
なので、やっぱり「マザコン」と「母親思い」は違うし、「マザコン夫」と「親孝行夫」も違います。
★マザコン夫の特徴★
・大切なことは母親に決定してもらう
・家庭に関することであっても、妻の意見よりも母親の意見を無条件に優先する
・母親自慢が多く、物事の優劣の判断は母親が基準となる
2.マザコン夫の行動例
・母親へのホウレンソウ(報告・連絡・相談)が多い
家庭内のことは何でも母親に筒抜け。妻と話し合って決めるべきことも母親に相談し、答えは母親の言うがままに…。
・母親の話題が多い
何かにつけて、「母親なら●●してくれる」「母親の味付けはもっと●●だった」「母親はいつも●●していた」など言ってくる。
・嫁姑問題になっても妻の味方をしない、何もフォローしてくれない
母親が妻の家事や育児に口を出してきても止めないし、母親と一緒になって妻を責める。
・何でも妻より母親を優先する
病気の妻を置いて実家にご飯を食べに帰ったり、妻との先約があったにも関わらず母親からの用事を優先するなど。
・母親のことについて少しでも不満を言うと、異常に怒る
母親に突撃訪問されて困った…なんて言おうものなら、「何が悪いの?夫の親に対して失礼だ。俺の母親はいつ誰が来てもいいようにいつも掃除していたよ」など。
・母親から何でもしてもらっていたため、妻が家事や育児をすることも当然だと思い、手伝おうとしない
手伝いをお願いすれば、「俺の母親は…」が始まる。
・母親からお小遣いをもらっている
簡単に経済的援助を求める。母親もあげることに喜びを感じている。
・何かと母親にプレゼントをあげる
妻の誕生日は忘れても、母親の誕生日は忘れたことがない。
・出かけるときに母親がついてくる
新婚旅行や結婚記念日などの夫婦で過ごしたいイベント時にすら母親を呼ぼうとする。
3.マザコンは治せるのか?
自分の夫がマザコン夫だと分かったら、きっとこう言うと思います。
「お母さんのことが大切なのは分かるし、良いことだとは思うけど、結婚したんだから、私たち家族のことを一番に考えて欲しい」
実際に私が言ったセリフです。何度も言ったことがあります。
けど、納得してもらったことはありません。いや、むしろ、理解すらしてもらったことがありません。
毎度返ってくるのは、最初にお話したあのセリフです。
「男はみんなマザコン。お母さんに優しくすることの何が悪いんだ。そもそも俺はマザコンじゃない、親孝行なだけだ。親はあと何年生きられるか分からないんだ」
更には、「ねたみ?お母さんに対してまでねたむの?そうやってすぐひがむのやめた方がいいよ」とまで言われます。
これにはさすがに、カッチーンときて、結局は喧嘩別れになります。
マザコン夫はこういう風にしか解釈できないのです。
前置きが長くなりましたが、つまりは残念ながら、マザコンを治すことは「不可能」です。
子供の頃からこれまでずーっと、母親とマザコン夫は依存し合いながら生きてきており、精神や思考もそれが普通だと思い込んでいるため、今さらおかしいことだと訴えても鼻で笑われるだけなのです。
マザコン夫と離婚するためには
マザコンは治らない=マザコン夫を受け入れるしかないということです。
でも、度が過ぎれば、受け入れきれずに離婚を考えてしまうと思います。
「そんなにお母さんが大切なら、お母さんと結婚したらいい!私は身を引きます!」と、のし付けて返したくなりますよね…。
ということで、マザコン夫と離婚したいと思った場合、注意点が2点あります。
1.夫が離婚を拒否した場合
「離婚しよう」「うん、分かった」であれば問題ありません。
しかし、離婚を拒否された場合は、離婚調停や離婚裁判をすることになり、裁判では、離婚したい理由が法定離婚事由(法律で定められた、離婚が認められる原因)に該当している必要があるのです。
法定離婚事由には、「マザコン」という項目がないため、単に「夫がマザコンだから離婚します」では通らないのです。
ただ、「婚姻を継続しがたい重大な事由」にマザコンを該当させれば、離婚事由として通り、離婚することができます。
たとえば、夫が妻には相談せずに、母親にばかり相談して母親の意見を尊重したり、嫁姑問題が起きた時に問答無用に母親の味方ばかりするようであれば、夫婦関係が破綻していると評価され、マザコンが離婚原因として認められることとなります。
とはいえ、証拠がなく証明が難しいところでもあるので、マザコン言動が見られた際には、すかさず日時や内容をメモしておくようにしましょう。証拠として使えます。
2.母親が口出ししてくる場合
そもそも、母親に依存しているマザコン夫なので、離婚するかどうかを自分で決めることができず、母親が話し合いに出てきたり、母親に決断をゆだねてしまうケースがあります。
こうなると、余計な口出しが増える分、スムーズに話し合いが進まなくなることがあります。
母親から嫌われてしまえば、逆に話は早いかもしれませんけど…。
ちなみに、離婚調停や離婚裁判となり、家庭裁判所で手続きをする際には、母親は同席することができません。
これで観念して自力で考えてくれればよいのですが、「返事は母親に相談してから」なんて言われてしまえば、長期化も考えられます。
まとめ

後悔しない離婚をするために考えておくべきこと5つ!私が思いとどまった理由
1.マザコンとは、母親と息子の間に「依存関係」があり、自立ができていないこと。
「マザコン」と「母親思い」は違うし、「マザコン夫」と「親孝行夫」も別物。
2.マザコン夫の特徴は、「何でも母親と比較してくる」「母親に何でも相談する」「妻より母親を優先する」など。
3.マザコンは治せない。なぜなら、母親もマザコン夫も、ずっと依存し合いながら生きてきているため、今さら自分たちがおかしいかも…と疑うことすらしないから。
4.マザコン夫と結婚生活を続けるには、マザコンを受け入れるしかない。レベルが高すぎて受け入れられない場合は、離婚するしかない。
裁判で争うことになった場合は、マザコンが「婚姻を継続しがたい重大な事由」に該当していることが必要。日々の夫のマザコン言動をメモして、証拠を残しておくことが重要。
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