「もう会わせられない!」
離婚後に面会交流を行ってきたものの、相手のある行動に、面会交流を拒否したくなることはあるものです。
こんな時どうすればいいのでしょうか?
できれば、取り返しのつかないことになる前に、備えておきたいですよね。
トラブルへの対処法や面会交流時に最低限守るべきルールについて確認しておきましょう。
この記事の目次
面会交流を拒否したいと思うトラブル事例と対処法は?
高額なプレゼントやお小遣いを子供に渡される
誕生日や入学祝い、卒業祝いなどの特別な時であれば良いのですが、毎回となると…
プレゼントや金銭で子供の気持ちを釣ろうとしているように思えてしまいますよね。
子供にとっても、
「父親=プレゼントをくれる人」「欲しいものがあれば父親に言えばいい」「父親がいればもっと裕福に暮らせたかもしれない」
などの考えになるなど、良い影響があるとは言えません。
「プレゼントは特別な時に限る。お小遣いを渡す場合は図書券でいくらまで」など、父母で話し合いルールを決めておくことが大切です。
勝手に旅行の約束をしてきた
「お金は出すから。夏休みの3日間くらいいいじゃないか」
なんて言われても、そんな話ではありませんよね。
しかも、子供と約束をしてしまったとなると、今更中止にすると今度は子供を傷つけてしまうことになりかねません。
「通常の面会交流の枠を超えることについては事前に相談をすること」
「勝手な約束をしないこと」など、ルールを決めておきましょう。
帰ってきた途端、子供が泣き出してしまった
心配ですよね。
とはいえ、面会中の様子を根掘り葉掘り聞きだすと、子供をさらに追い詰めたり傷つけてしまう可能性があります。
まずは、普段通りに接しつつ、子供から何か語り始めるのを待ちましょう。
直接傷つけるようなことを言われたわけではなくても、母親の様子を執拗に聞き出されたり、父親から一緒に暮らしたいと言われたり、母親には秘密にするよう言われたりすることで、心に大きなストレスを抱えてしまうことがあります。
様子を見守りつつ、父親にも気をつけてもらうようにお願いしましょう。
面会交流時に最低限守るべきルールとは?
面会をする父親が気をつけること

・子供に無理をさせないこと
子供の健康状態やスケジュールなど、十分に配慮しましょう。
成長とともに、習い事や部活動などでスケジュールが合わせにくくなることもありますが、子供に無理をさせないことが面会交流を継続するためには重要です。
・子供が楽しめるようなプランにすること
自分がしたいことを押し付けるのではなく、子供が好きな話題や遊びを一緒にするなど、子供が楽しめるような時間になるよう心がけましょう。
・高額なプレゼントや金銭を渡さないこと
物やお金で子供の関心を引くのはやめましょう。
誕生日などの記念日であれば良いでしょうが、むやみやたらに渡すのは子供の健全な成長によくありません。
渡したい物、必要そうなものがあれば、まずは父母で話し合いましょう。
・別れ際はあっさりと
面会交流を終える際は、「またね」とあっさりとした態度で別れるようにしましょう。
過剰な反応は、子供に負担をかけたり、委縮させてしまう可能性があります。
送り出す母親が気をつけること
・普段通りに接すること
面会当日は、送り出す際も帰ってきた際も、普段通りに接するようにしましょう。
母親が嫌な顔をしたり不安な顔を見せると、子供も不安にさせてしまうし、余計な気を遣わせてしまうことになります。
「面会中の出来事を聞いて欲しいけど、お母さんの気持ちを考えると話せない…」
なんて悩ませてしまうことにならないよう、気をつけましょう。
父母どちらも気をつけること
・面会交流の取り決めを守ること
面会時間や面会場所などの約束を破ると、お互いの信用をなくし、面会交流の実施にも影響が出ます。
変更が必要な場合は、早めに連絡をするようにしましょう。
・相手の様子を子供から聞き出そうとしたり、相手の悪口を言わないこと
子供にとってはどちらも大切な自分の親です。
子供から相手の様子を聞き出そうとしたり、悪口を言ったりすることは、子供の心を傷つけ、恐怖心を与えることもありますので絶対にやめましょう。
・子供とした約束は守ること
親の離婚により、子供は大人が思っているよりデリケートな状態になっています。
嘘をついたり、約束を破ったり、子供の心を傷つけるようなことは絶対にやめましょう。
まとめ
面会交流を行う際は、子供が安全・快適・楽しく過ごせることを第一に考えることが大切です。
父母の関係や感情のもつれを面会交流の場に持ち出すことは、良い結果を生みません。
とはいえ、ペースがつかめるまでは心配や不安が多いですし、慣れてきてからはルールがあいまいになりイライラすることもあるかもしれません。
離婚時に決めた約束事があると思いますが、必要があれば追加、修正するなどして、ルールを更新していきましょう。
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