離婚後、心機一転頑張ろうと思っていたら、元夫から毎日何回も電話やメールがくる。
「もう一度やり直したい」「お前がいないと生きていけない」「お前もそうだろ」
もしそうなら、あなたの元旦那さん、ストーカー化しているかもしれません。
「話し合えば分かってくれるはず」「警察沙汰にするのは可哀想」「時が経てば諦めてくれるだろう」と、元夫とだけあって、深刻に考えずに放置している方も多いようです。
確かに、しばらくは様子を見ても良いと思います。ですがもし、深刻な状況にも関わらず放置してしまっていたら、ニュースに流れる事件のようになってしまうかもしれません。
他人事だと思わず、ここで一度自分の状況を見直してみませんか?
この記事の目次
危険なストーカー心理

元夫とはいえ、離婚した今は赤の他人です。
ストーカー行為をしてくるというのは、普通ではありません、「異常」です。
ストーカー行為をする人は、自己中心的で相手の迷惑を考えません。
たとえあなたが「復縁するつもりはない」「連絡をしてこないで」と言ったとしても関係なく、
・本当は自分に好意がある、照れているだけなんだ
・きっかけさえあれば復縁できる
・変な虫(男性)から守ってあげなくては
など、ストーカーは自分に都合の良いように解釈してしまいます。
確かに、しばらく静観していれば徐々に落ち着くケースもありますが、どんどんエスカレートしていっている場合には、身の危険が迫っていると言っても過言ではないかもしれません。
早急に何らかの対策を取る必要があります。
相手がしている行為は「異常」である。まずは、そのことを念頭においてください。
元夫がストーカーになる原因やきっかけ
1.離婚裁判で離婚した
協議離婚や調停離婚の場合は、お互いの主張を十分に協議して、合意したうえで離婚をするため、お互いに納得しているケースが多いです。
一方、裁判離婚の場合は、裁判官による判決により離婚が決められるため、必然的に両者またはどちらか一方が納得できないまま、離婚に至ってしまうケースが多くなります。
たとえば、夫は離婚したくなかったのに、裁判で決められてしぶしぶ離婚した場合など。
そのため、裁判を経て離婚した場合には、離婚後に夫からストーカー行為を受けてしまう可能性があります。
2.元々DVやモラハラをされていた
ストーカーとは質が違うように見えますが、「他者を支配しようとして、暴力的な手段を取る」という点で共通しています。
ストーカーの場合は、殴る蹴るなどの直接的な暴力ではありませんが、相手に自分の要求を押しつけたり、恐怖心を与えて自分の思い通りにしようとするなど、精神的な暴力と言えます。
そのため、元々DVやモラハラ夫であったり、その傾向があった場合、ストーカーになりやすくなります。
また、「DVやモラハラが原因で、裁判で離婚をした」という、上記との合作ともいえる状態であれば、なお危険性は高くなってしまうでしょう。
元夫がストーカーになった場合の自己対策
1.ストーカーへの基本対策
●相手にしない
相手のストーカー行為や嫌がらせ行為に対して反応すると、ストーカーは「やはり自分に気があるのだ」と勘違いして、その行動がさらにエスカレートしてしまうことがあります。
ストーカー行為はかなり執拗に長期間続けられることもありますが、絶対に反応しないようにしましょう。
●非通知拒否設定をする
非通知で無言電話をかけてきたり、何度も何度も執拗に電話をかけてくる場合は、非通知拒否設定をしたり、相手の番号を着信拒否にしたりしてシャットアウトしましょう。
コードレスフォンの電話機(子機)は、受信機さえ手に入れば誰でも容易に盗聴することができてしまうため、できるだけ使わないようにしましょう。
●証拠をとっておく
ストーカー行為について警察に相談する場合、ただ「ストーカーをされている」というだけでは、まともに取り合ってもらえないことがあるため、いつ、どのようなことをされたのか証拠を取っておくようにしましょう。
方法としては、「無言電話やいたずら電話」は日時や内容を控えておき、「メール」はそのまま保存、「つきまといや待ち伏せ」は日時や場所を記録しておくとよいでしょう。
●身近な人に相談する
ストーカー行為を受けていることを誰かに相談してください。
いくら元夫とはいえ、何をしてくるか分からず、一人で立ち向かうのは危険です。
また、こまめに相談しておくことで、いざという時の証言者にもなってもらえます。
ただ、異性に相談するのは注意が必要です。
監視や盗聴をされていて、異性に相談したことが知られると、たとえその相談相手と恋愛関係になかったとしても、ストーカーは嫉妬に狂い、手を出してくることが考えられます。
●執拗に復縁を迫られているなら、「婚姻届け不受理申出書」を提出しておく
元配偶者がストーカー行為をする理由の多くは、離婚に納得していないということです。
そのため、ストーカー行為を重ねるも復縁が叶わないとなったら、勝手に婚姻届けを提出するという暴挙に出ないとも言いきれません。
実際に、そういう被害にあったケースも報告されています。
もし、婚姻届けを勝手に提出されてしまったら、わざわざ裁判で無効を訴えなければいけなくなり、そうなるとかなり無駄な労力がかかります。
不安がある方は、本籍地の市区町村役場に「婚姻届け不受理申出書」を提出しておけば、万が一相手がそのような行為に出たとしても、婚姻届けが受理されてしまうことを防ぐことができます。
2.自宅を知られている場合
●できるだけ1人で外出しない
ストーカーは、あなたが一人になったところを見計らって接触してくる可能性が高いです。
1人行動はできるだけ避け、どうしても1人で行動しなければならない場合には、人通りが多い道を歩くようにしましょう。
そして防犯ブザーと携帯電話を常に身に着け、万が一の時には直ちに助けを呼べるような体制を整えておくことも大切です。
また、子供がいる場合は、子供にも一人行動をさせないようにしましょう。
子供に対しても、嫌がらせをしたり、勝手に連れ去ったりする可能性があります。
●ゴミ出しに気をつける
ゴミの中には、カードの明細や郵便物、生理用品、古くなった下着や衣服、その他プライベートな情報などがあり、ストーカーにとっては宝の山です。
単に収集されたり、嫌がらせに利用されたり、使い道はたくさんあります。
そのため、個人情報が記載されたものはシュレッダーにかけ、洋服や下着類はハサミで細かく切り刻んで捨て、できればゴミ収集車に直接手渡すなどしましょう。
難しい場合には、自宅から離れたゴミ置き場や、人通りが多く人目につくゴミ置き場まで持って行く、というのもおすすめです。
●自宅の鍵を変更する
婚姻時と同じ家に住み続けていて鍵を変えていない場合は、鍵を変更しましょう。
離婚時に鍵を回収していたとしても、合鍵を作られ、不在の間にこっそり忍び込んでいる可能性があります。
心当たりがあれば、一刻も早く鍵を変更することをお勧めします。
●盗聴器チェックをする
相手が自分の行動を把握している気がする…そんな不安がある場合は、盗聴器がないかチェックしてみましょう。
婚姻時と同じ家に住んでいる場合は、離婚前に取りつけられている可能性もあるため、一度確認してみましょう。
自分でチェックできる検査機器も販売されています。
●防犯カメラを設置する
自宅や庭に侵入された形跡があったり、自転車の空気を抜くなどの迷惑行為がある場合は、防犯カメラの設置を検討しましょう。
防犯カメラがついていること自体がストーカー行為の抑止力になります。
ダミーの防犯カメラも販売されており、本物に比べると費用を抑えることができます。
また、ホームセキュリティーの導入もお勧めです。
CMでも流れていますが、緊急時には警備員が駆けつけてくれるため、かなり心強く安心です。
警察への相談
上記は自己対策ですが、身の危険が迫っている場合は、すぐに警察に相談しに行ってください。
相談したからといって、すぐに警察が動いてくれるというわけではありませんが、事前に相談をして事情を説明しておくことで、その後に相手が動いたときに、速やかに対応をしてもらえます。
ここ数年、ストーカー被害を警察に相談していたものの、残念な結果になってしまったニュースをよく目にします。
しかし、ニュースに流れるのは最悪のケースだけで、警察に相談していたことで未然に防ぐことができたり、保護してもらえたというケースの方が圧倒的に多いと思います。
意味がないなどと考えず、家族や周囲の友人にも注意と協力を促すとともに、必ず、警察にも経緯や状況、深刻度をしっかりと訴え相談しておきましょう。
まとめ
元夫婦なのだから、危害を加えられることはないだろう…そう過信するのは危険です。
女性は別れた後はサッパリ忘れ、男性の方が未練が強いとも聞きますよね。
そうした性質を考えると、別れた後、時間の経過とともに元夫の行為がエスカレートしていく可能性は強いものです。
元夫の行為が異常だ、エスカレートしていると感じた場合は、一人で悩まずに、早めに警察に届け出るようにしましょう。
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